天候にも恵まれ、気持の良い青空の中スタートを切りました。
目的地は各々が興味を持った建築物を持ち寄り、決定。
そこで私が推薦した建物は、
「21_21 DESIGN SIGHT」です。
東京ミッドタウンの自然豊かな公園内に建てられた、
スマートで透明感のある建物です。
建築設計は安藤忠雄さんで、
巨大な一枚鉄板の屋根や長い複層ガラス、
打ち放しコンクリートの壁面などが特徴的。
建物は地上1階、地下1階の低層建築。
ほとんどのボリュームを地下に配置しているため、
地上部分はコンパクトに納まっています。
それが功を奏して、
地下空間の広さが強調されているような印象を受けました。
また天井、床ともに白を基調とした仕上げになっているので、
巨大なガラス張りの面から光が差し込むことで、
色彩的にも広がりを感じる、温かな空間に包まれた感覚に。
通常打ち放しコンクリートは冷たい印象を持たれがちですが、
そういった印象はなく、開放的で温かい空間でした。
今回のテーマは「米」だったので、
お米に関する作品や写真、
モニュメントなどが展示されていました。
自分とは異なる「米」のとらえ方をした作品を見て、
感心するとともに、柔軟な発想の面白さを感じました。
こうした建築以外の物にも関心を持つことが、
新たなデザインにつながる材料になるかもしれません。
さまざまなものを見て刺激を受けた、
自分の肥やしになる充実した時間でした。
野津